9月24日(日)山口市民会館にてに「プレーパークという居場所ー西野博之講演会」を行いました。
西野さんは昨年公開のあった映画「ゆめパのじかん」での舞台、「川崎市子ども夢パーク」で一昨年まで15年間、所長をされておられた方。現在は、認定NPO法人フリースペースたまりば理事長をされておられます。
講演では、まず、子どもたちが今、どれだけストレスを抱えて生きているのか、不登校、ひきこもり、いじめの背景を話されました。
また、親も完璧な子育てを求めすぎている傾向にあるのではないだろうか。
つらいという感情が大人も子どもも外にだせない社会になっているのでは、と話されました。
川崎にある夢パークは、子どもたちが、ありのまま自分らしくいられる場所。そのために大切なのが安心して失敗できる環境づくり。子どもたちは「今、失敗しないので、いつ失敗するのですか?」と投げかけられました。
「ケガと弁当は自分持ち」本当に危険なことは止めるけれど、それ以外は「やってみたい」を尊重されます。見ている大人はハラハラするけれど、子どもたちの”チャレンジ”をしているときは、大けがにはつながらないと話されました。
子どもたちが自然の中で、五感を使って、季節の中で遊びを通して、群れの中で遊ぶことで育っていくチカラがあります。
子どもにとって「遊ぶ」とは、子どもにとって生きること。
「やったー」「できたー」などの自己効力感や自己有用感を育むことが大切。
一方で「今日は何もしたくない」という子は、それでいい。そういう自由がある。遊びの選択肢が広いなと感じます。
西野さんの2時間のお話は、あっというまで、子どもたちと向き合う大人の私たちに、大切なメッセージをたくさん頂きました。
「今」を生きている子どもたちの「今」を大切にしていきたいと思いました。
西野さん、ありがとうございました。